季節限定 一人暮らしで辛い ベスト1

時刻は夜の10時

階段を降り

右手にあるトイレの前を通ろうとしたとき

右目の端が動くものをとらえた



わめきたい衝動を抑え、階段に戻り、呼吸を整える

恐れていた時期がやってきたのだ

これに遭遇しないため

毎年、対処していたのに

今年は例年より早い



覗くと

全身オイルマッサージしてきたような

ツヤツヤの若ゴキがゆっくりと触覚を動かしている



まずい

あまりにも不意打ちすぎる

去年の殺虫剤のありかも浮かばない

スリッパで格闘できる人がうらやましい

しかし、捕えぬまま大口開けて寝る根性もない

思い出せ! 

たしか、和室の押し入れの隅でみたような・・・

和室は階段下りて左へ2歩

若ゴキは右

意を決して

一足飛びで和室へ

押し入れを開け、あったー--!

これで戦える

敵は前方右手

噴射しながら進み

いざ若ゴキに




いないよね~

ということは・・・

肌身離さず、殺虫剤との長い夜の始まりです